FP転職相談

「気持ちを入れ替えて頑張ります」はうまくいく?キャリアを迷うFP・保険営業が知っておきたい“精神論の落とし穴”と、成果を出す人に共通する特徴

FP Wanted!編集部

公開日2026年09月25日

更新日2026年09月25日

このコラムは分で読めます

このコラムの内容

転職インタビュー集 無料キャリアカウンセリング 現職マッチング度診断

「気持ちを入れ替えて頑張ります」はうまくいくのか

よく聞く言葉だが、”実際のところどうなのか”という疑問

「気持ちを入れ替えて頑張ります」。この言葉、あなたも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

私たちは日々たくさんのファイナンシャルプランナーや保険営業の方とお話ししています。その中で、この言葉を耳にする場面は大きく二つあります。一つは、転職を決めた方が「新しい環境で心機一転、頑張ります」と前を向くとき。もう一つは、転職活動の途中で選考を辞退し「今の会社で、気持ちを入れ替えてもう一度頑張ります」と決意されるときです。

どちらも誠実で、とても美しい言葉だと思います。けれど、少しだけ立ち止まって考えてみてください。気持ちを切り替えただけで、営業成績が本当に変わった人は、あなたの周りにどれくらいいるでしょうか?

このコラムは心理学やHR(人材開発)の理論をもとに、「気持ち」と「成果」の関係を整理し、転職する・しないに関わらず、一度立ち止まってご自身のキャリアを考えるための材料をお届けすることが目的です。少し耳の痛い話も含まれるかもしれませんが、最後までお付き合いいただけたらうれしいです。

転職する人も、転職をやめる人も口にする言葉

不思議なことに、「気持ちを入れ替えて頑張ります」という言葉は、正反対の決断のどちらにも使われます。

転職する方にとっては「環境を変えて、心機一転スタートを切る」という意味。一方、転職をやめる方にとっては「環境のせいにせず、今の場所で自分の責任で挑戦する」という意味です。

自分の責任で頑張ろうという姿勢そのものは、間違いなく尊いものだと思います。

ただ、ここで一つ問いを立ててみたいのです。その決断によって、明日からの「何」が変わるのでしょうか? 言葉の美しさではなく、その決断が生み出す“中身”を見る必要がある——これが、このコラム全体を通じてお伝えしたい軸です。

結論から言えば「気持ちだけ」では成果は変わりにくい

先に結論をお伝えします。気持ちだけ入れ替えても成果はほとんど変わりません。

意欲を否定したいわけではありません。やる気は成果の「燃料」にはなりますが、持続的な成果につながる「エンジン」の代わりにはならないのです。ここからは、「なぜこの言葉が生まれるのか」「何が危険なのか」「ではどうすればよいのか」を順番に見ていきましょう。

「気持ちを入れ替えて頑張ります」という結論に至る背景

前向きな「心機一転」と、そうではないケース

「気持ちを入れ替える」という結論に至る背景は、人によってまったく異なります。

まず、前向きなケース。これまでの経験を棚卸しし、目指したい方向がはっきりしたうえで「新しい環境で心機一転、頑張りたい」と考える方です。この場合、気持ちの切り替えは具体的な行動の変化とセットになっていることが多く、とても健全だと言えるでしょう。

一方で、そうではないケースもあります。典型的なのは、次のような場面です。

  • 面接で不合格が続き、自尊心が傷ついてしまった
  • 転職先の話を聞いて、求められる行動量や専門性の高さに「自分には無理かもしれない」と自信をなくした
  • 家族に相談したら反対され、説明するのが面倒になった

こうした状況で出てくる「今の会社でもう一度頑張ります」は、本人は前向きな決断だと信じていても、実は「傷つくこと」からの回避が出発点になっている可能性があります。

これは決して、その方が弱いという話ではありません。不安や恐怖から身を守ろうとするのは、人間として当たり前の反応です。大切なのは、自分の決断がどちらのケースから生まれたものなのかを、自分自身で見分けられるかどうかではないでしょうか。

認知の歪みと自己防衛論

この「見分け」を助けてくれるのが、心理学の二つの考え方です。

一つ目は「認知の歪み(Cognitive Distortion)」です。これは、アメリカの精神科医アーロン・ベックが提唱し、デビッド・バーンズが広く紹介した概念で、物事を実際よりも偏った形で受け取ってしまう思考のクセを指します。たとえば、一社の面接に落ちただけで「どこに行ってもダメだ」と考える「全か無か思考」や「一般化のしすぎ」。うまくいかなかった一場面だけが頭から離れなくなる「心のフィルター」などが代表的です。

二つ目は、精神分析の流れをくむ「防衛機制」、中でも「合理化」と呼ばれる働きです。人は失敗や不都合な現実に直面したとき、自尊心を守るために“もっともらしい理由”を後からつくることがあります。イソップ童話で、届かないぶどうを「どうせ酸っぱい」と言ったキツネの話が有名です。

「受かるのは難しいかもしれない」という現実に直面したとき、「今の会社で、自分の責任で頑張る」という結論は、誰からも批判されにくい、道徳的にも正しい理由になります。一見、他責から自責へと成長したように見えて、実は“不合格になる恐怖”から逃げているだけ、ということが起こり得るのです。

あなたの今の決断は、希望から生まれたものでしょうか。それとも、恐れから生まれたものでしょうか?

「気持ちを入れ替えて頑張ります」の危険性

メンタルは変わりやすく、成果に占める割合は大きくない

では、恐れから生まれた「気持ちを入れ替えて頑張ります」には、どんな危険があるのでしょうか。

まず知っておきたいのは、メンタルは驚くほど変わりやすいということです。決意したその日は高揚していても、感情は一過性のエネルギーです。数日から数週間もすれば、多くの人が元のテンションに戻っていきます。年始に立てた目標が、2月には忘れられている——そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

さらに、成果に対してメンタル(意識改革)が占める割合は、全体の1割程度とも言われています。後ほど紹介する「7:2:1の法則」でも、研修や意識づけが能力開発に占める割合は10%とされています。つまり、気持ちを変えることは、成果を生む要素のごく一部にしか働きかけられないのです。

そして見落とされがちなのが、逆効果のリスクです。気持ちを奮い立たせたのに成果が出ないと、「こんなに頑張っているのに、やっぱり自分はダメなんだ」と、かえって心が折れてしまうことがあります。精神論で自分を追い込んだ人ほど、結果が出なかったときのダメージは大きくなりがちです。

WHAT・WHYは語れても、HOWで崩壊する

精神論に頼る方には、ある共通したパターンがあります。

「目標(WHAT)」や「意気込み(WHY)」を語るときは全能感に満ちているのに、いざ具体的に何を何件やるか(HOW)に落とし込んだ瞬間に崩れてしまうのです。

保険営業の現場で置き換えると、こんな流れです。

  • これまでの行動:見込み客へのアプローチは月10件
  • 精神論の誓い:「今度こそ本気でやります!」
  • 現実の行動計画:「生まれ変わるための目標を達成するには、月500件の架電と、新しい提案手法の習得が必要です」
  • 本人の反応:「そこまではできません」「それはさすがに無理です」

なぜこうなるのでしょうか。それは、既存のスキルと既存の環境のまま、目標の数字だけを引き上げようとするからです。集客の仕組みがない中で架電数を10倍にするのは物理的に厳しいですし、新しい提案手法を学ぶための指導者もいなければ、能力的にも届きません。「本気」という言葉の中身が空洞のままだと、現実の計画を前にして一瞬で崩れてしまうのです。

7:2:1の法則が示す「意識改革は1割」という現実

ここで紹介したいのが、人材開発の分野で広く知られる「7:2:1の法則(70:20:10モデル)」です。これは、アメリカのロミンガー社のマイケル・ロンバルドとロバート・アイチンガーらの研究をもとに広まった考え方で、人の能力開発は「70%が実務経験」「20%が上司や先輩からの指導・フィードバック」「10%が研修や読書などの座学」によって形づくられるというものです。

この法則に照らすと、「気持ちを入れ替える」という行為は、せいぜい10%の領域にしか届きません。残りの90%、つまり質の高い商談経験(70%)と、適切なフィードバックをくれる指導者(20%)がない環境では、どれだけ意識を高めても成長しにくいのです。

そして、成果が変わらなければ、スキルも身につきません。スキルが身につかなければ、たまたま契約が取れても再現性がありません。再現性がなければ、次の年も同じ悩みを抱えることになります。FPや保険営業にとって、何より取り戻せない損失は「時間」です。気持ちだけで乗り切ろうとした1年、2年は、本来ならスキルと実績を積み上げられたはずの時間だったかもしれません。

ではどうすれば良いのか

1. 行動プロセスのレベルで見直す(転職しなくてもできる)

まず一つ目の方法は、気持ちではなく「行動のプロセス」を分解して見直すことです。これは転職しなくても、今の会社で今日から始められます。

たとえば、保険営業の成果は次のように分解できます。

  • アプローチ数(架電・訪問・紹介依頼の件数)
  • 面談化率(アプローチのうち、面談につながった割合)
  • 提案率・成約率(面談から提案、提案から成約に至った割合)
  • 平均単価・継続率

「頑張る」の代わりに、どこがボトルネックになっているのかを数字で見てみましょう。アプローチ数が少ないのか、面談化率が低いのか、提案の質に課題があるのか。原因によって打ち手はまったく違います。

打ち手の例としては、1日の架電時間をカレンダーに固定する、提案書のテンプレートを作り直す、週1回ロープレをする、契約後のお客様に紹介をお願いするタイミングを決めるといった「習慣の変更」があります。また、相続・事業承継、法人保険、資産運用といった新しい専門スキルを身につけることも、ファイナンシャルプランナーとしての提案の幅を大きく広げてくれるでしょう。

「気持ちを入れ替えます」を、「来週から、何を、何回やるか」に翻訳してみてください。翻訳できない決意は、残念ながら決意ではなく願望にとどまってしまうのです。

2. 環境を変える——人間は「環境の生き物」

二つ目の方法は、環境を変えることです。

人間は「環境の生き物」です。集客力がない、適切なフィードバックをくれる上司がいない環境では、一人の人間の精神力など簡単に潰されてしまいます。毎日電話をかけても見込み客リストが枯れている、商談の振り返りをしてくれる人がいない、扱える商品の競争力が弱い——そんな環境で成果を出し続けるのは、並大抵のことではありません。

しかも、人は楽な方、慣れた行動に流れるようにできています。朝起きて、いつもの席に座り、いつもの仕事の仕方をしてしまう。環境を変えずに「自分の心だけを変える」というのは、自らハードモードのゲームを選びに行っているようなものなのです。

スポーツの世界でも、指導者やチームが変わったことで選手が見違えるように伸びる話はよくありますよね。ビジネスも同じです。見込み客の提供がある、教育体制が整っている、商品やブランドに優位性がある——そうした環境に身を置くことは、決して「逃げ」ではありません。**自分の力を最大限に発揮するための「戦略的な配置」**だと考えてみてはいかがでしょうか。

もちろん、ここで言う「環境を変える」は転職だけを指すわけではありません。社内で指導力のある上司のチームに異動を願い出る、外部の勉強会やコミュニティに参加する、成果を出している同業者とつながる。こうした小さな環境の変化も、十分に意味があります。

認知行動療法(CBT)の「行動活性化」原則

行動と環境を先に変えるべき理由は、心理学からも説明できます。

認知行動療法(CBT)には「行動活性化」という考え方があります。これは、気持ちが変わってから行動するのではなく、行動を変えることで、後から気持ちがついてくるという原則です。もともとは抑うつの改善などで用いられてきたアプローチですが、「やる気が出たら動こう」という順番を逆にするという発想は、仕事の場面でも大いに参考になります。

保険営業に置き換えると、「自信がついたら新規開拓をしよう」ではなく、「まず1件面談を入れる」「まず1件提案してみる」。その小さな行動がうまくいったとき、「自分にもできた」という手応えが生まれます。心理学ではこれを「自己効力感」と呼び、次の行動への原動力になると言われています。

逆に言えば、成果が出ない環境でどれだけ気持ちを奮い立たせても、「うまくいかない体験」が積み重なるたびに気持ちはしぼんでいきます。心を先に変えようとするより、勝てる行動が自然と生まれる仕組みを先につくる。この順番を意識するだけで、結果は大きく変わるはずです。

唯一「心が入れ替わって成果が出る」例外パターンとは

行動の「型」をすでに持っていて、手を抜いていただけの人

ここまで「気持ちだけでは成果は変わりにくい」とお伝えしてきましたが、実は例外もあります。

一つ目は、過去に成果を出した経験があり、正しい行動の型をすでに身につけている人です。たとえば、以前は毎月安定して契約を取っていたのに、慣れや人間関係の疲れでモチベーションが下がり、手を抜くようになっていた——そんなケースです。

この場合、「気持ちを入れ替える」ことで元の行動基準に戻るだけで、成果も元の水準に戻ります。なぜなら、戻るべき「型」がすでに体に染み込んでいるからです。

つまり、気持ちの切り替えで成果が出るのは、「戻る場所」がある人だけなのです。ここで、少し自分に問いかけてみてください。あなたには、戻るべき成功の型がありますか? もし「まだない」と感じるなら、気持ちの前に、型そのものをつくる必要があるのかもしれません。

覚悟が「具体的な行動と環境の変化」に変換された人

二つ目の例外は、覚悟を決めた翌日から、それを具体的な行動と環境の変化に変換した人です。

たとえば、「気持ちを入れ替えます」と宣言したその日から、毎朝1時間早く出社してロープレをする。社内に教えてくれる人がいないなら、自腹で外部の講座に通う。自分の商談をすべて録音して、帰りの電車で聞き直して改善点をメモする。成果を出している先輩FPに頭を下げて、同行させてもらう。

こうした人は、確かに「心を入れ替えて成果を出した」ように見えます。けれど、よく見ると変わったのは心だけではありません。行動が変わり、身を置く環境が変わったからこそ、成果が出たのです。

そう考えると、この例外パターンは本記事の主張を覆すものではなく、むしろ裏付けるものだと言えるでしょう。心が入れ替わったのではなく、行動と環境が入れ替わった。**成果を生むのは、いつだって「決意の強さ」ではなく「決意の翻訳のうまさ」**なのかもしれません。

FP・保険営業のキャリアにおいて大事なこと

積み上げ型思考では間に合わない

キャリアを考えるとき、大きく二つの思考法があります。

一つは「積み上げ型」。今の環境で課題をクリアしたら、次のステップへ進もうという考え方です。もう一つは「逆算型」。3年後、5年後にどうなっていたいかを先に決め、そのために今どの環境で、何をすべきかを考える方法です。

積み上げ型の限界を分かりやすく示してくれるのが、日本人サッカー選手の欧州移籍です。かつては、高校から大学へ進み、Jリーグで何年も実績を積んでから海を渡るのが王道とされていました。ところが、そのルートで欧州へ渡ると、すでに20代半ば以降になっていることが少なくありません。若い選手を好む欧州のビッグクラブは、将来の伸びしろと転売価値を重視するため、20代半ばの選手を獲得対象にしにくいのです。結果として、ビッグクラブでのプレーを夢見ていたのに、その扉が開かないケースが昨今明らかになってきました。

実際、欧州のトップクラブまでたどり着いた選手を見ると、若いうちに海外へ渡ったケースが圧倒的に多いです。そのため近年は、Jリーグを経ずに10代で直接欧州へ渡る選手や、J1で1〜2年経験を積んだらすぐに海を渡る選手が増えています。「18歳はもう若くない」と言われる世界では、積み上げ式では間に合わないのです。

これはFPや保険営業のキャリアにも、そのまま当てはまります。「今の会社で結果を出してから考えよう」と待っているうちに、年齢を重ね、選べる環境の選択肢が少しずつ狭まっていく。30代前半なら歓迎された未経験分野への挑戦が、40代では難しくなることもあります。

何となく働いてきた人ほど積み上げ型の思考に慣れているため、逆算思考には違和感や不安を感じるかもしれません。未来から現在を考えるのは、慣れないうちは怖いものです。それでも、時間は有限です。だからこそ、なりたい姿から逆算してキャリアを考えることが大切だと、私たちは考えています。

キャリア・アンカー理論と目標設定理論

逆算思考を実践するうえで役立つのが、二つの理論です。

一つ目は、マサチューセッツ工科大学のエドガー・シャインが提唱した「キャリア・アンカー理論」です。キャリア・アンカーとは、キャリアを選ぶうえで「これだけは譲れない」という価値観の錨(いかり)のこと。シャインは「専門・職能別能力」「全般管理能力」「自律・独立」「保障・安定」「起業家的創造性」「奉仕・社会貢献」「純粋な挑戦」「生活様式」の8つに分類しています。

たとえば、独立系FPとして自分の名前でお客様に選ばれたい人は「自律・独立」、家族との時間を最優先したい人は「生活様式」がアンカーかもしれません。自分のアンカーが分かると、逆算のゴールとなる「なりたい姿」の方向性が定まります。

二つ目は、心理学者エドウィン・ロックとゲイリー・レイサムが体系化した「目標設定理論」です。この理論の中心にあるのは、「具体的で、ある程度難しい目標」は、「ベストを尽くす」といった曖昧な目標よりも高い成果につながるという知見です。

お気づきでしょうか。「気持ちを入れ替えて頑張ります」は、まさに「ベストを尽くす」型の曖昧な目標の典型です。キャリア・アンカーで方向を定め、目標設定理論で「3年後に年収〇〇万円、そのために今年は法人のお客様を〇件開拓、そのために毎月〇件の面談」と数字に落とし込む。これが、逆算を行動に変える具体的な方法です。

キャリアで成功するには——「成長」を言語化する

コンピテンシー理論と5段階のレベル

最後に、「成長」をどう捉えるかについてお話しします。

1970年代、ハーバード大学のデイビッド・マクレランドは、学歴や知能テストの点数では仕事の成果を十分に予測できないことを示し、高い成果を上げる人に共通する「行動特性」に注目しました。これが「コンピテンシー」の考え方の始まりで、現在では多くの大企業が採用・評価・育成の基準として取り入れています。

コンピテンシーを説明するときによく使われるのが「氷山モデル」です。水面の上には、知識・スキル・資格といった目に見える部分があり、水面の下には、価値観や動機、性格といった見えない部分があります。どれだけ知識があっても、どれだけ意欲があっても、それが成果につながる「行動」として表に出てこなければ、アウトプットはゼロです。コンピテンシーとは、いわば知識(インプット)を成果(アウトプット)に変換する「行動の型」なのです。

日本企業では、コンピテンシーを次のような5段階のレベルで捉えることが一般的です。保険営業の行動に置き換えてみましょう。

  • レベル1「受動行動」:指示されたことだけをやる。「集客がないから」「上司が教えてくれないから」と、できない理由を外に求める
  • レベル2「通常行動」:決められた手順どおりに真面目に動く。ただし、やり方は従来のまま
  • レベル3「能動行動」:自ら目標を立て、状況に合わせて工夫する。「集客が足りないならSNSで発信する」「既存のお客様から紹介をいただく仕組みをつくる」
  • レベル4「創造・変革行動」:やり方や環境そのものを見直し、成果が出る仕組みを構築する。自分をより成果が出やすい環境へ最適配置することもここに含まれる
  • レベル5「パラダイム転換行動」:業界や組織の常識を覆す新しい価値を生み出し、周囲を巻き込む

「気持ちを入れ替えて頑張ります」と言いながら、行動がレベル1〜2のままであれば、発揮されるコンピテンシーは何も変わりません。あなたの今の行動は、どのレベルにあるでしょうか?

成果を出す人に共通する特徴

私たちがこれまで出会ってきた、成果を出し続けるFP・保険営業の方々には、いくつかの共通点があります。それは「気持ちの強さ」ではなく、次のような行動特性です。

一つ目は、行動を数字で語れること。「頑張っています」ではなく、「今月は面談15件、提案8件、成約4件。面談化率が先月より下がっているので、アプローチのトークを変えています」と話せる人です。

二つ目は、うまくいかない原因を感情ではなく構造で捉えることです。「自分はダメだ」ではなく、「見込み客の母数が足りない」「提案の比較軸が弱い」と分解できる人は、打ち手を間違えません。

三つ目は、自分を伸ばしてくれる環境を、自ら選びに行くこと。良い上司、良い仲間、良いお客様との出会いを偶然に任せず、自分から取りに行っています。

四つ目は、成長を言語化し、再現できることです。「成長した気がする」ではなく、「半年前はできなかった法人決算書の読み込みが、今は自分でできるようになった」と具体的に言える。言語化できるからこそ、うまくいったやり方を再現でき、後輩に教えることもできます。

振り返ってみると、これらはすべてコンピテンシー理論でいうレベル3以上の行動です。成果を出す人は、気持ちを入れ替える前に、行動と環境を入れ替えているのです。

まとめ——気持ちで乗り切る前に、一度立ち止まってキャリアを考えよう

「気持ちを入れ替えて頑張ります」は、とても美しい言葉です。そこに込められた誠実さや責任感を、私たちは心から尊重したいと思っています。

ただ、その言葉で思考を止めてしまうのは、少しもったいないのかもしれません。ここまで見てきたように、メンタルは変わりやすく、成果に占める割合も決して大きくありません。WHATとWHYは語れても、HOWに落とし込めなければ決意は続きません。そして、行動と環境が変わらない限り、成果もまた変わりにくいのです。

大切なのは、気持ちで乗り切ろうとする前に、一度立ち止まって自分のキャリアと向き合うことです。

  • 3年後、5年後、自分はどんなFP・保険営業になっていたいのか
  • そのために、今の行動は合っているか。何を、何件、どう変えるべきか
  • 今の環境は、その成長を後押ししてくれる場所か
  • 自分の成長を、具体的な言葉で説明できるか

まずは今日、ノートに「3年後の自分の姿」を書き出し、今週の行動を一つだけ数字にしてみてください。小さな一歩でも、気持ちではなく行動から始めたとき、キャリアは確かに動き始めます。あなたが納得のいく選択をされることを、心から応援しています。


参考コラム
【2026年版】転職で評判の良い保険代理店一覧、保険代理店の選び方もご紹介

FP会社/保険代理店への転職ならFP Wanted!を活用しよう

ファイナンシャルプランナーWanted!はFP会社や保険代理店への転職を真剣に考える皆さんの力強いサポートを実施しています。

FPとして実際に活躍するロールモデル提示やキャリアプランニング、また豊富な求人の中からあなたの要望に合った会社のご紹介、面接対策や条件交渉など、ファイナンシャルプランナー(FP)や保険業界に特化した専門エージェントとして、ご自身1人で転職活動するよりも、きっと実りのある活躍先を見つけるサポートが可能です。

反響営業、固定給、教育がしっかりしている、手数料が高い会社など、あなたの希望条件に合ったご紹介が可能。未経験者の相談にも対応しております。全国で無料相談対応可能です。

豊富な紹介先や独自のコネクション、個人では比較しづらい会社間のメリット、デメリットの把握、自身の希望や強み・課題と会社のマッチングをしっかり考える上でお役立ちが可能です。

「同僚の紹介」「リクルーターからの勧誘」で転職先を決めたことで失敗したケースもこれまでたくさん見てきました。情報が少ないFP会社/代理店転職では専門家のアドバイスやサポートが役に立つこともあります。

FP/保険代理店転職ならファイナンシャルプランナーWanted!

1.求人検索

ファイナンシャルプランナーWanted!ではファイナンシャルプランナー(FP)/生命保険業界で自分により適した企業や求人を見つけることが可能です。大手求人サイトには掲載していない求人も多数あり、また業界特化型サイトならではの詳細な情報を掲載しています。FP Wanted!のおすすめポイント(強みや差別化ポイント)では、同じように見えるFP会社/生命保険代理店でもどのような違いがあるのかが良くわかります。求人検索はエリアや様々な条件で検索ができ、中にはカジュアル面談などに対応可能な会社もあります。FPから他業界への転職でも活用いただけます。

2.個別カウンセリング

ファイナンシャルプランナーWanted!ではファイナンシャルプランナー(FP)や生命保険業界の経験者、未経験者に向けてキャリアカウンセリングを全国で無料で実施しています。転職に迷う、これから転職を考えているが不安を感じる点がある方はカウンセリングを受けてみましょう。ファイナンシャルプランナー(FP)として、どのようにキャリアを積んでいくべきか、どうしたら成功に近づくか、FP経験のあるキャリアアドバイザーが丁寧に個別カウンセリングを行います。インターネットでは書けない業界事情やキャリアの考え方などをあなたの状況に合わせてお話しします。

強みはFP会社、保険代理店業界、また他業界転職のいずれに関しても独自の強いネットワークを持っている点です。会社の特徴とあなたの思考がマッチングしているかのアドバイスや、また内定獲得までの確率アップへの貢献が可能です。一人で転職サイトを使って転職活動を続けるより、心強いアドバイザーと一緒に転職活動を行うことはきっとプラスに働くでしょう。

例えば顧客開拓に自信がない方であれば、既存契約リストや業務提携案件など行き先のある会社、固定給与のある会社など、「よりストレスが少なく成功確率が高い」という条件で働ける会社を選定、ファイナンシャルプランナー(FP)業界でキャリアをスタートできる会社のご紹介も可能です。また当サイトには求人掲載のない非公開求人のご紹介も可能です。

3.セミナー参加

ファイナンシャルプランナーWanted!ではセミナーも随時開催しています。情報収集をすることはキャリアを考える上でも非常に重要です。そうした際にセミナー参加は大変役に立ちます。キャリアや転職を考える上で参考になる情報が得られたり、求人情報だけでは分からない企業の特徴や代表の思いや人柄なども分かります。

FP業界での求人マッチングがより行えるようになることで、FP業界に貢献したい、そしてその先にいるお客様や社会に貢献したい。そのような思いでサイト運営をしております。

ファイナンシャルプランナー(FP)や生命保険代理店への転職を検討されたい方はぜひファイナンシャルプランナーWanted!をご活用ください。

FP Wanted!編集部

コラムを書いた人

FP Wanted!編集部

MBA (経営管理修士) / 宅建士 / FP2級

FP&保険代理店の求人・転職サイト「ファイナンシャルプランナーWanted!」を運営。業界経験者、未経験者にとって参考になるFPのお仕事情報を配信中。キャリア相談、転職相談も随時受付中。また一般の方には全国のFPの中で特に優秀なFP、専門分野に強いFPの紹介サービスも実施中です。

このコラムもおすすめです

ファイナンシャルプランナー・事務職・企画職として、 より充実したお仕事をするなら

日本初、ファイナンシャルプランナー特化型の求人・転職情報サイト
ファイナンシャルプランナーWanted!で活躍の場を広げよう!