
【2025年版】販売手数料(コミッション)の高い生命保険代理店の一覧!クオリティボーナスとは?その仕組みや転職時の注意点について解説
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このコラムの内容
1. 生命保険営業にとって気になる販売手数料の実態
あなたの保険営業報酬は業界標準より低い?
「同じ保険を売っているのに、なぜ隣の代理店の営業は私より高い報酬をもらっているの?」「実際に販売コミッションの高い保険代理店はどこなのだろうか?」
こんな疑問を持ったことはありませんか?生命保険営業において、同じ商品を販売しても代理店によって手にする報酬は大きく異なります。実は、あなたが現在所属している代理店の販売手数料体系が業界標準と比較して低い可能性もあるのです。 各社の手数料率を明確に比べる事は簡単なことではありません。
コミッションの高さは保険代理店選びのポイントの1つです。保険募集人の方々にとっては一番気になる点でしょう。
ただ金銭面だけで保険代理店を選んで失敗した保険募集人も筆者はたくさん見てきました。そこで今回は保険募集人の受け取るコミッションや支給率の高い代理店について紹介しつつ、保険代理店選びのポイントを解説していきます。

代理店選びで年収が大きく変わる理由
保険業界では、代理店の規模や保険会社との関係性によって、同じ保険商品でも受け取る手数料率が異なります。例えば、大手代理店と中小代理店では保険会社からの手数料率が10%以上違うケースも珍しくありません。これは年間で数百万円の収入差につながることもあるのです。
2. 生命保険代理店が販売手数料をもらう仕組み
生命保険手数料の基本構造
生命保険の販売手数料は主に「初年度手数料」と「継続手数料」の2種類に分けられます。初年度手数料は契約初年度に支払われる手数料で、保険料の30%~100%程度が一般的です。一方、継続手数料は2年目以降に継続して支払われるもので、保険料の1%~5%程度となっています。
初年度手数料と継続手数料の違い
初年度手数料は一度に大きな金額を受け取れる反面、契約が解約されると返金(チャージバック)が発生するリスクを伴います。継続手数料は金額が小さいものの、契約が長期間継続することで安定した収入源となります。経験の長い優秀な営業担当者ほど、継続手数料の積み重ねも大きくなります。
代理店と保険募集人の雇用契約形態
保険会社と代理店の間の手数料契約は「フルコミッション型」と「固定給+コミッション型」の2つに大別されます。フルコミッション型は販売実績に応じて全て手数料で支払われる形態で、成果次第で高収入を得られる可能性があります。一方、固定給+コミッション型は基本給に加えて成果報酬が支払われる形態で、収入の安定性が高いという特徴があります。
代理店から営業担当者への分配方法
代理店が保険会社から受け取った手数料は、一定の比率で営業担当者に分配されます。この分配率は代理店によって異なり、50%~90%程度の幅があります。組織運営コストが高い代理店では分配率が低めになる傾向がある一方、組織運営コストを削減して高い分配率を設定していること代理店もあります。
1社専属保険募集人より高い販売手数料
一般的に1社専属の保険募集人よりも保険代理店に所属する保険募集人の方が受け取れる。販売手数料は大きいと言われています。この理由としては上述したように、組織運営コストを削減して保険募集人により多くの手数料を分配する保険代理店が多いというのが理由として挙げられます。同じ量の生命保険商品を販売しても、 収入が倍近く変わることもあります。 加えて、乗り合い型保険代理店では数多くの商品からお客様に最適な商品をご提案することが可能です。この商品レパートリーの豊富さと高い手数料のバランスが、昨今の1社専属保険会社から保険代理店へ転職する保険募集人が多い流れができている理由の1つと言えるでしょう。 こうした背景から保険メーカーも直営部隊は維持しつつ、乗り合い型保険代理店を買収して、保険の新規契約は代理店で行うというスタイルも根付きつつあります。

3. クオリティボーナスとは
クオリティボーナスの定義とメリット
クオリティボーナスとは、契約の質を評価して追加で支払われる手数料のことです。具体的には、契約継続率や顧客満足度、クレーム発生率などの指標に基づいて評価され、通常の手数料に上乗せされる形で支払われます。このシステムは、単に契約数を増やすだけでなく、お客様に真に満足してもらえる質の高い提案を行うインセンティブとなります。
クオリティボーナス支給有無で募集人の報酬は大きく異なる
実はこのクオリティーボーナスを保険募集人に支給するかどうかは保険代理店によって異なります。そしてこのクオリティーボーナスが受給できるかどうかで、保険募集人が受け取れる報酬は大きく変わってきます。 例えばある保険会社では、年換算保険料(ANP)の50%近い手数料を保険代理店にクオリティーボーナスとして支給しています。 この金額を見れば、それが受け取れるかどうかで、保険募集人の報酬額が変わる事は一目瞭然でしょう。
クオリティボーナスはなぜあるのか
もともと歴史的背景としてはクオリティーボーナスは、保険代理店の経営や維持運営のための費用として保険会社から保険代理店に支給されていました。 昔はクオリティーボーナスを保険募集人には支給しない(その存在を開示しない)保険代理店が多く、名称もシャドーボーナスと言われていた時期もありました。 ただ最近は人材獲得競争の流れもあり、クオリティーボーナスを保険募集人に支給する代理店が増えてきたので、その存在も保険募集人にも認知されるところとなりました。 ただ、クオリティーボーナスまで保険募集人に支給すると、保険代理店の維持運営の費用が賄えないので、クオリティーボーナスを保険募集人に支給する代理店では、名称は各社異なりますが、実質的な「在籍料」を徴収するスタイルが定着してきています。
4. 販売手数料(コミッション)が高い保険代理店はどこ?
コミッションの高い保険代理店一覧
では、実際に保険募集人が受け取れる販売手数料が高い保険代理店はどこになるのでしょうか? 上述したクオリティーボーナスの支給率なども踏まえ、比較的募集人が受け取れる販売手数料が高いと筆者が確認している代理店の一覧を記載させていただきます。
- クリイト株式会社
- ファイナンシャルアライアンス株式会社
- 株式会社エフケイ
- 株式会社ビルド・バリュー
- 株式会社アルファコンサルティング
- 株式会社FEA
- 株式会社アークライフ
- ライフナビパートナーズ株式会社
コミッションで保険代理店選びを行う場合のポイント
手数料の高さで保険代理店選びを行いたい場合、コミッション率以外に以下のような点を確認すると良いでしょう。
- 在籍料
- 社会保険の負担について ※開示されているコミッション率には会社負担分の社会保険料の控除が含まれているのかどうか。これにより実質的なコミッション率は15%前後変わることになります。
- 通勤交通費支給有無等
- コンプライアンス体制整備の状況
- 査定期間と査定のハードル
実際、保険募集人が受け取れる手数料率を高く設定しているような会社でもコンプライアンス等が抵触し、今後ルール変更が社内で起こる行われる可能性などもあります。実際上述したクリイト株式会社等では別法人を立てて保険募集人に販売手数料を支払うスキームについて 金融庁からの指摘を受け、今後改善に動くとされています。 中長期的な実現可能性の高さなども考慮に入れるべきでしょう。
5.コミッションが高い会社のデメリット
折半型リーズ案件が少ない傾向
保険募集人にコミッションを多く支払う会社では、その代償として社内の管理体制が十分に整っていないことが多いです。 こうした会社では、例えば教育体制が充実していなかったり、共同募集等の折半型リーズ案件は多くないというのが通例です。 折半型のリーズ案件も共同募集先から成約率を求められるため、教育体制が充実せず成約率が振るわない場合、提携契約自体を打ち切られてしまいます。 そのため、上述した会社に在籍している社員からは「コミッションは高いけど、見込み顧客がいない」「入社前に聞いていたほど会社案件も多くない」と言う声が聞かれることもあります。実際にコミッションの高い会社への入社を検討されている方でリーズ案件が必要だと感じている方は、具体的な案件名や一人当たり月にどれくらい案件が割り振られるのか等をしっかり確認しておくことをオススメします。
折半型リーズの概要に関しては以下の記事もご参照ください。
▼参考リンク
【2025年版】保険の買取型リーズ会社の一覧やオススメ、特徴や料金を解説!在籍料が高い
保険募集人にコミッションを多く、支払う会社では総じて固定の在籍料がかかります。自身の販売成績が良くても、良くなくても、毎月一定の在籍料(5~10万円)が控除されるのです。 成績が高く自身の人脈だけで、もう充分売り上げがあげられる保険募集人にとっては、在籍料よりもコミッション率が高い方が良いですが、生産性の高くない保険募集人の場合、在籍料の負担はかなりのプレッシャーとなるでしょう。
6. 手数料(コミッション)だけを転職の決め手にしてはいけない
手数料以外に考慮すべき転職ポイント
転職を検討する際は、手数料率や分配率だけでなく、総合的な観点から判断することが重要です。例えば、営業リードの獲得方法(完全飛び込みなのか、紹介ベースなのか、提携案件はあるのか)や、事務サポート体制、働き方の自由度なども重要な判断材料となります。高手数料でも見込み客の獲得が難しければ、結果として収入は低くなってしまうかもしれません。
教育体制と営業サポートの重要性
特に経験の浅い方は、手数料率よりも教育体制の充実度を重視すべきでしょう。 コミッションだけ高くても販売スキルがなく、商品が売れなければ全く意味がないからです。商品知識やコンサルティングスキルを効率的に習得できる環境があるかどうかが、長期的な成功につながります。例えば、大手保険ショップの中には体系的な研修プログラムを提供している会社もあり、キャリア初期の方にはそうした環境が適している場合があります。また最近は徹底した教育を売りにしている保険代理店も増えています。
自分に合った代理店の見極め方
転職を検討する際は、まず自分の強みと弱みを客観的に分析し、それに合った代理店を選ぶことが大切です。例えば、自己開拓力に自信がある方は高分配率の独立系代理店が、教育を受けながらスキルアップしたい方は研修制度の充実した大手代理店が向いているかもしれません。また、実際に働いている担当者の声を聞くことも大切です。面接時には積極的に現場の雰囲気や実際の収入イメージについて質問してみましょう。

7. まとめ:理想の保険代理店選びと将来のキャリアパス
保険営業での成功は、単に手数料の高い代理店を選ぶだけでは実現しません。お客様のニーズを的確に捉え、適切な提案ができるスキルを身につけること、そして自分の強みを活かせる環境を選ぶことが重要です。
短期的な高手数料よりも、長期的な視点で継続的に収入を得られる環境を選ぶことが賢明でしょう。
また、キャリアパスとしては、最初は教育体制の整った大手代理店でスキルを磨き、経験を積んだ後に独立系代理店へ移る、あるいは独立するという選択肢も視野に入れると良いかもしれません。
保険営業の仕事は、お客様の人生に寄り添い、将来の安心を提供する素晴らしい職業です。手数料だけでなく、お客様への価値提供を第一に考えられる代理店を選ぶことで、お客様にも自分自身にも満足のいくキャリアを築いていけることでしょう。
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