FP転職相談

【2025年版】販売手数料(コミッション)の高い生命保険代理店の一覧!クオリティボーナスとは?その仕組みや転職時の注意点について解説

FP Wanted!編集部

公開日2025年03月19日

更新日2025年03月27日

このコラムは分で読めます

このコラムの内容

転職インタビュー

1. 生命保険営業にとって気になる販売手数料の実態

あなたの保険営業報酬は業界標準より低い?

「同じ保険を売っているのに、なぜ隣の代理店の営業は私より高い報酬をもらっているの?」「実際に販売コミッションの高い保険代理店はどこなのだろうか?」

こんな疑問を持ったことはありませんか?生命保険営業において、同じ商品を販売しても代理店によって手にする報酬は大きく異なります。実は、あなたが現在所属している代理店の販売手数料体系が業界標準と比較して低い可能性もあるのです。 各社の手数料率を明確に比べる事は簡単なことではありません。

コミッションの高さは保険代理店選びのポイントの1つです。保険募集人の方々にとっては一番気になる点でしょう。

ただ金銭面だけで保険代理店を選んで失敗した保険募集人も筆者はたくさん見てきました。そこで今回は保険募集人の受け取るコミッションや支給率の高い代理店について紹介しつつ、保険代理店選びのポイントを解説していきます。

代理店選びで年収が大きく変わる理由

保険業界では、代理店の規模や保険会社との関係性によって、同じ保険商品でも受け取る手数料率が異なります。例えば、大手代理店と中小代理店では保険会社からの手数料率が10%以上違うケースも珍しくありません。これは年間で数百万円の収入差につながることもあるのです。

2. 生命保険代理店が販売手数料をもらう仕組み

生命保険手数料の基本構造

生命保険の販売手数料は主に「初年度手数料」と「継続手数料」の2種類に分けられます。初年度手数料は契約初年度に支払われる手数料で、保険料の30%~100%程度が一般的です。一方、継続手数料は2年目以降に継続して支払われるもので、保険料の1%~5%程度となっています。

初年度手数料と継続手数料の違い

初年度手数料は一度に大きな金額を受け取れる反面、契約が解約されると返金(チャージバック)が発生するリスクを伴います。継続手数料は金額が小さいものの、契約が長期間継続することで安定した収入源となります。経験の長い優秀な営業担当者ほど、継続手数料の積み重ねも大きくなります。

代理店と保険募集人の雇用契約形態

保険会社と代理店の間の手数料契約は「フルコミッション型」と「固定給+コミッション型」の2つに大別されます。フルコミッション型は販売実績に応じて全て手数料で支払われる形態で、成果次第で高収入を得られる可能性があります。一方、固定給+コミッション型は基本給に加えて成果報酬が支払われる形態で、収入の安定性が高いという特徴があります。

代理店から営業担当者への分配方法

代理店が保険会社から受け取った手数料は、一定の比率で営業担当者に分配されます。この分配率は代理店によって異なり、50%~90%程度の幅があります。組織運営コストが高い代理店では分配率が低めになる傾向がある一方、組織運営コストを削減して高い分配率を設定していること代理店もあります。

1社専属保険募集人より高い販売手数料

一般的に1社専属の保険募集人よりも保険代理店に所属する保険募集人の方が受け取れる。販売手数料は大きいと言われています。この理由としては上述したように、組織運営コストを削減して保険募集人により多くの手数料を分配する保険代理店が多いというのが理由として挙げられます。同じ量の生命保険商品を販売しても、 収入が倍近く変わることもあります。 加えて、乗り合い型保険代理店では数多くの商品からお客様に最適な商品をご提案することが可能です。この商品レパートリーの豊富さと高い手数料のバランスが、昨今の1社専属保険会社から保険代理店へ転職する保険募集人が多い流れができている理由の1つと言えるでしょう。 こうした背景から保険メーカーも直営部隊は維持しつつ、乗り合い型保険代理店を買収して、保険の新規契約は代理店で行うというスタイルも根付きつつあります。

3. クオリティボーナスとは

クオリティボーナスの定義とメリット

クオリティボーナスとは、契約の質を評価して追加で支払われる手数料のことです。具体的には、契約継続率や顧客満足度、クレーム発生率などの指標に基づいて評価され、通常の手数料に上乗せされる形で支払われます。このシステムは、単に契約数を増やすだけでなく、お客様に真に満足してもらえる質の高い提案を行うインセンティブとなります。

クオリティボーナス支給有無で募集人の報酬は大きく異なる

実はこのクオリティーボーナスを保険募集人に支給するかどうかは保険代理店によって異なります。そしてこのクオリティーボーナスが受給できるかどうかで、保険募集人が受け取れる報酬は大きく変わってきます。 例えばある保険会社では、年換算保険料(ANP)の50%近い手数料を保険代理店にクオリティーボーナスとして支給しています。 この金額を見れば、それが受け取れるかどうかで、保険募集人の報酬額が変わる事は一目瞭然でしょう。

クオリティボーナスはなぜあるのか

もともと歴史的背景としてはクオリティーボーナスは、保険代理店の経営や維持運営のための費用として保険会社から保険代理店に支給されていました。 昔はクオリティーボーナスを保険募集人には支給しない(その存在を開示しない)保険代理店が多く、名称もシャドーボーナスと言われていた時期もありました。 ただ最近は人材獲得競争の流れもあり、クオリティーボーナスを保険募集人に支給する代理店が増えてきたので、その存在も保険募集人にも認知されるところとなりました。 ただ、クオリティーボーナスまで保険募集人に支給すると、保険代理店の維持運営の費用が賄えないので、クオリティーボーナスを保険募集人に支給する代理店では、名称は各社異なりますが、実質的な「在籍料」を徴収するスタイルが定着してきています。

4. 販売手数料(コミッション)が高い保険代理店はどこ?

コミッションの高い保険代理店一覧

では、実際に保険募集人が受け取れる販売手数料が高い保険代理店はどこになるのでしょうか? 上述したクオリティーボーナスの支給率なども踏まえ、比較的募集人が受け取れる販売手数料が高いと筆者が確認している代理店の一覧を記載させていただきます。

  1. クリイト株式会社
  2. ファイナンシャルアライアンス株式会社
  3. 株式会社エフケイ
  4. 株式会社ビルド・バリュー
  5. 株式会社アルファコンサルティング
  6. 株式会社FEA
  7. 株式会社アークライフ
  8. ライフナビパートナーズ株式会社

コミッションで保険代理店選びを行う場合のポイント

手数料の高さで保険代理店選びを行いたい場合、コミッション率以外に以下のような点を確認すると良いでしょう。

  1. 在籍料
  2. 社会保険の負担について
  3. ※開示されているコミッション率には会社負担分の社会保険料の控除が含まれているのかどうか。これにより実質的なコミッション率は15%前後変わることになります。
  4. 通勤交通費支給有無等
  5. コンプライアンス体制整備の状況
  6. 査定期間と査定のハードル

実際、保険募集人が受け取れる手数料率を高く設定しているような会社でもコンプライアンス等が抵触し、今後ルール変更が社内で起こる行われる可能性などもあります。実際上述したクリイト株式会社等では別法人を立てて保険募集人に販売手数料を支払うスキームについて 金融庁からの指摘を受け、今後改善に動くとされています。 中長期的な実現可能性の高さなども考慮に入れるべきでしょう。

5.コミッションが高い会社のデメリット

折半型リーズ案件が少ない傾向

保険募集人にコミッションを多く支払う会社では、その代償として社内の管理体制が十分に整っていないことが多いです。 こうした会社では、例えば教育体制が充実していなかったり、共同募集等の折半型リーズ案件は多くないというのが通例です。 折半型のリーズ案件も共同募集先から成約率を求められるため、教育体制が充実せず成約率が振るわない場合、提携契約自体を打ち切られてしまいます。 そのため、上述した会社に在籍している社員からは「コミッションは高いけど、見込み顧客がいない」「入社前に聞いていたほど会社案件も多くない」と言う声が聞かれることもあります。実際にコミッションの高い会社への入社を検討されている方でリーズ案件が必要だと感じている方は、具体的な案件名や一人当たり月にどれくらい案件が割り振られるのか等をしっかり確認しておくことをオススメします。

折半型リーズの概要に関しては以下の記事もご参照ください。

▼参考リンク

【2025年版】保険の買取型リーズ会社の一覧やオススメ、特徴や料金を解説!

在籍料が高い

保険募集人にコミッションを多く、支払う会社では総じて固定の在籍料がかかります。自身の販売成績が良くても、良くなくても、毎月一定の在籍料(5~10万円)が控除されるのです。 成績が高く自身の人脈だけで、もう充分売り上げがあげられる保険募集人にとっては、在籍料よりもコミッション率が高い方が良いですが、生産性の高くない保険募集人の場合、在籍料の負担はかなりのプレッシャーとなるでしょう。

6. 手数料(コミッション)だけを転職の決め手にしてはいけない

手数料以外に考慮すべき転職ポイント

転職を検討する際は、手数料率や分配率だけでなく、総合的な観点から判断することが重要です。例えば、営業リードの獲得方法(完全飛び込みなのか、紹介ベースなのか、提携案件はあるのか)や、事務サポート体制、働き方の自由度なども重要な判断材料となります。高手数料でも見込み客の獲得が難しければ、結果として収入は低くなってしまうかもしれません。

教育体制と営業サポートの重要性

特に経験の浅い方は、手数料率よりも教育体制の充実度を重視すべきでしょう。 コミッションだけ高くても販売スキルがなく、商品が売れなければ全く意味がないからです。商品知識やコンサルティングスキルを効率的に習得できる環境があるかどうかが、長期的な成功につながります。例えば、大手保険ショップの中には体系的な研修プログラムを提供している会社もあり、キャリア初期の方にはそうした環境が適している場合があります。また最近は徹底した教育を売りにしている保険代理店も増えています。

自分に合った代理店の見極め方

転職を検討する際は、まず自分の強みと弱みを客観的に分析し、それに合った代理店を選ぶことが大切です。例えば、自己開拓力に自信がある方は高分配率の独立系代理店が、教育を受けながらスキルアップしたい方は研修制度の充実した大手代理店が向いているかもしれません。また、実際に働いている担当者の声を聞くことも大切です。面接時には積極的に現場の雰囲気や実際の収入イメージについて質問してみましょう。

7. まとめ:理想の保険代理店選びと将来のキャリアパス

保険営業での成功は、単に手数料の高い代理店を選ぶだけでは実現しません。お客様のニーズを的確に捉え、適切な提案ができるスキルを身につけること、そして自分の強みを活かせる環境を選ぶことが重要です。

短期的な高手数料よりも、長期的な視点で継続的に収入を得られる環境を選ぶことが賢明でしょう。

また、キャリアパスとしては、最初は教育体制の整った大手代理店でスキルを磨き、経験を積んだ後に独立系代理店へ移る、あるいは独立するという選択肢も視野に入れると良いかもしれません。

保険営業の仕事は、お客様の人生に寄り添い、将来の安心を提供する素晴らしい職業です。手数料だけでなく、お客様への価値提供を第一に考えられる代理店を選ぶことで、お客様にも自分自身にも満足のいくキャリアを築いていけることでしょう。

FP会社/保険代理店への転職ならFP Wanted!を活用しよう

FP Wanted!はファイナンシャルプランナー(FP)や保険代理店転職を真剣に考える皆さんの力強いサポートを実施しています。

FPとして実際に活躍するロールモデル提示やキャリアプランニング、また豊富な求人の中からあなたの要望に合った会社のご紹介、面接対策や条件交渉など、ファイナンシャルプランナーや保険業界に特化した専門エージェントとして、ご自身1人で転職活動するよりも、きっと実りのある活躍先を見つけるサポートが可能です。

反響営業、固定給、教育がしっかりしている、手数料が高い会社など、あなたの希望条件に合ったご紹介が可能。未経験者の相談にも対応しております。全国で無料相談対応可能です。

FP/保険代理店転職ならファイナンシャルプランナーWanted!

1.求人検索

ファイナンシャルプランナーWanted!ではファイナンシャルプランナー(FP)/生命保険業界で自分により適した企業や求人を見つけることが可能です。大手求人サイトには掲載していない求人も多数あり、また業界特化型サイトならではの詳細な情報を掲載しています。FP Wanted!のおすすめポイント(強みや差別化ポイント)では、同じように見えるFP会社/生命保険代理店でもどのような違いがあるのかが良くわかります。求人検索はエリアや様々な条件で検索ができ、中にはカジュアル面談などに対応可能な会社もあります。FPから他業界への転職でも活用いただけます。

2.個別カウンセリング

ファイナンシャルプランナーWanted!ではファイナンシャルプランナー(FP)や生命保険業界の経験者、未経験者に向けてキャリアカウンセリングを全国で無料で実施しています。転職に迷う、これから転職を考えているが不安を感じる点がある方はカウンセリングを受けてみましょう。ファイナンシャルプランナー(FP)として、どのようにキャリアを積んでいくべきか、どうしたら成功に近づくか、FP経験のあるキャリアアドバイザーが丁寧に個別カウンセリングを行います。インターネットでは書けない業界事情やキャリアの考え方などをあなたの状況に合わせてお話しします。

強みはFP会社、保険代理店業界、また他業界転職のいずれに関しても独自の強いネットワークを持っている点です。会社の特徴とあなたの思考がマッチングしているかのアドバイスや、また内定獲得までの確率アップへの貢献が可能です。一人で転職サイトを使って転職活動を続けるより、心強いアドバイザーと一緒に転職活動を行うことはきっとプラスに働くでしょう

例えば顧客開拓に自信がない方であれば、既存契約リストや業務提携案件など行き先のある会社、固定給与のある会社など、「よりストレスが少なく成功確率が高い」という条件で働ける会社を選定、ファイナンシャルプランナー(FP)業界でキャリアをスタートできる会社のご紹介も可能です。また当サイトには求人掲載のない非公開求人のご紹介も可能です。

3.セミナー参加

ファイナンシャルプランナーWanted!ではセミナーも随時開催しています。情報収集をすることはキャリアを考える上でも非常に重要です。そうした際にセミナー参加は大変役に立ちます。キャリアや転職を考える上で参考になる情報が得られたり、求人情報だけでは分からない企業の特徴や代表の思いや人柄なども分かります。

FP業界での求人マッチングがより行えるようになることで、FP業界に貢献したい、そしてその先にいるお客様や社会に貢献したい。そのような思いでサイト運営をしております。

ファイナンシャルプランナー(FP)や生命保険代理店への転職を検討されたい方はぜひファイナンシャルプランナーWanted!をご活用ください。

FP Wanted!編集部

コラムを書いた人

FP Wanted!編集部

MBA (経営管理修士) / 宅建士 / FP2級

FP&保険代理店の求人・転職サイト「ファイナンシャルプランナーWanted!」を運営。業界経験者、未経験者にとって参考になるFPのお仕事情報を配信中。キャリア相談、転職相談も随時受付中。また一般の方には全国のFPの中で特に優秀なFP、専門分野に強いFPの紹介サービスも実施中です。

このコラムもおすすめです

ファイナンシャルプランナー・事務職・企画職として、 より充実したお仕事をするなら

日本初、ファイナンシャルプランナー特化型の求人・転職情報サイト
ファイナンシャルプランナーWanted!で活躍の場を広げよう!