1.はじめに

皆さん、こんにちは。生命業界で長年活動してきたキャリアアドバイザーです。今回は、アクサ生命への転職を考えている方や、スカウトを受けた方に向けて、その魅力や注意点についてお話しします。

私のもとには、日々さまざまな方から生命保険業界への転職相談が寄せられます。生命保険業界への転職は大きな魅力がある一方で、「本当に成功できるの？」「どんなメリットがあるの？」という不安もありますよね。そんな疑問にお答えしていきます。

私自身、10年以上にわたって生命保険業界でキャリアを積んできました。その経験を活かし、現在は生命保険業界専門のキャリアプランナーとして活動しています。多くの方の転職をサポートしてきた経験から、アクサ生命の特徴や、転職を成功させるポイントについて、詳しくお伝えできると思います。

2. アクサ生命について

歴史や企業理念

アクサ生命の歴史は古く、1994年に日本団体生命保険と米国エクイタブル生命の合弁会社として設立されました。その後、フランスのAXAグループの一員となり、現在の「アクサ生命保険株式会社」として知られるようになりました。

アクサ生命の企業理念は「お客様の人生に寄り添い、より豊かな人生の実現に貢献する」というものです。この理念のもと、単なる保険商品の販売にとどまらず、顧客のライフプランニング全体をサポートする「ライフマネジメント」という考え方を重視しています。

社員数と組織規模

2024年現在、アクサ生命の正社員数は約3,000人、営業職員を含めると約8,000人の大規模な組織となっています。全国に支社やオフィスを展開し、幅広い地域でサービスを提供しています。

アクサ生命の評判

インターネットなどからアクサ生命の評判を見てみると、顧客満足度の高さが目立ちます。特に、以下のような声が多く聞かれます。

• 「担当者の説明が丁寧で分かりやすい」
• 「単に生命保険を勧めるだけでなく、ライフプラン全体を考えてくれる」
• 「困ったときの対応が迅速」

こうした声から、アクサ生命が顧客中心のサービス提供を心がけていることがうかがえます。

変額保険商品の強み

アクサ生命は、変額保険商品の販売で長い歴史と定評があります。変額保険とは、払い込んだ保険料の一部を投資信託などで運用し、その運用成果によって保険金や解約返戻金が変動する保険商品です。

変額保険の主なメリットには以下のようなものがあります。

1. 資産運用と保障を同時に行える
2. インフレに強い
3. 運用次第で高い収益が期待できる

アクサ生命は、この変額保険の分野で豊富な経験と実績を持っており、顧客のニーズに合わせた多様な商品ラインナップを提供しています。最近ではNISAやiDeCoなどの商品が人気ですが、アクサ生命の変額保険にも病気（三大疾病）になったら支払いが月々の支払いがストップする特約をつけられるなど、NISAやiDeCoなどにはない強みもあり、共存や併用が可能です。

アクサ生命のプランナー「ライフマネジメント」

アクサ生命では、生命保険の販売担当者を「ライフマネジメント・プランナー」と呼んでいます。ライフマネジメントの考え方は、顧客の人生全体を見据えて、生命保険を含めた総合的な資産設計やリスク管理を行うというものです。具体的には以下のような特徴があります：

1. 長期的な視点
顧客の現在の状況だけでなく、将来の目標や夢を聞き取り、それに向けたプランニングを行います。
2. 総合的なアプローチ
生命保険だけでなく、資産運用、税金対策、相続対策など、幅広い観点からアドバイスを提供します。
3. 継続的なサポート
ライフステージの変化に合わせて、定期的な見直しと調整を行います。

このアプローチは、顧客との信頼関係を築きやすく、長期的な取引につながりやすいという利点があります。

3.アクサ生命への転職のメリット

財務健全性

アクサ生命の大きな強みの一つが、その財務健全性です。2023年度の決算データによると、ソルベンシー・マージン比率（保険会社の支払い能力を示す指標）は800%を超えており、業界平均を大きく上回っています。この数字は、会社の安定性と将来性を示す重要な指標となります。

健康経営の推進

アクサ生命は会社の営業方針として企業の「健康経営」サポートを重視しています。これは従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践するという考え方です。企業に対して健康経営の導入支援やアドバイスを行うことで、新たなビジネスチャンスを創出しているのです。健康経営を1人1人のプランナーが行えるよう、研修やフォロー体制が整っています。企業への健康経営の導入、そこからの保険の提案がうまくいくようになって成功したプランナーも数多くいます。

社員の愛社精神と定着率

私の感覚では、アクサ生命の社員の愛社精神や定着率は、10年前と比べてかなり高くなっています。これは、会社の方針や働きやすさが社員に評価されている証といえるでしょう。

収入アップの可能性

生命保険業界には、成績優秀者を表彰する国際的な制度があります。MDRT（Million Dollar Round Table）、COT（Court of the Table）、TOT（Top of the Table）の3段階があり、それぞれ以下のような特徴があります：

• MDRT：業界で約6%のトップクラスの成績を収めた人が達成
• COT：MDRTの3倍の成績を達成
• TOT：MDRTの6倍の成績を達成

これらの称号を獲得すると、おおよそ以下のような年収が目指せます。

• MDRT：1,000万円程度
• COT：2,000〜3,000万円程度
• TOT：5,000万円以上

アクサ生命の健康経営を軸とした法人向け営業手法は、商品単価や成約件数の面で優れています。これは、MDRT やCOTを目指す上で大きな強みとなります。

顧客貢献度の高さ

生命保険営業やライフプランの作成は、お客様の人生に大きく貢献できる仕事です。顧客の将来を守り、夢の実現をサポートすることができるのは、この仕事の大きなやりがいの一つです。

時間的自由度

経験を積み、スキルが向上してくると、ある程度時間の使い方に自由が利くようになります。家庭と仕事の両立がしやすくなるのも、この仕事の魅力の一つといえるでしょう。

4. アクサ生命転職時の注意点

求められる営業力

アクサ生命で成功するには、高い営業力が求められます。単に商品知識があるだけでなく、顧客との信頼関係を築き、ニーズを引き出す力が必要です。入社後24ヶ月で固定給与が段階的に低減し、最終的には完全歩合給へと移行します。これは、高い収入を得るチャンスがある反面、安定収入がなくなるリスクも意味します。営業力や顧客開拓力が必要になってきます。

自己管理の重要性

時間の自由度が高い分、自己管理能力が非常に重要になります。目標設定、時間管理、モチベーション維持など、自分自身をしっかりと律する力が求められます。

5. 転職を考える上での一般的な注意点

キャリアの中長期的視点

転職を考える際は、短期的な利益だけでなく、5年後、10年後の自分のキャリアを想像することが大切です。アクサ生命での経験が、将来どのようにいかせるかを考えてみましょう。もしうまくいかなかった時のバックアッププランを考えておくことや、生命保険営業として何年チャレンジするのか、などのプランを考えておくことも時には重要です。

相談の重要性

転職という大きな決断は、一人で抱え込まずに、信頼できる人に相談することをおすすめします。家族や親友、あるいは専門のキャリアコンサルタントなど、客観的な意見を聞くことで、新たな気づきが得られるかもしれません。また知り合いに生命保険営業をしている方がいる場合は話を聞いてみるのも良いでしょう。うまく行っている人、行っていない人でそれぞれ異なったアドバイスがもらえる可能性もあります。

自己の想いとモチベーション

最終的には、自分自身の想いを大切にしましょう。その仕事に対してワクワクするかどうか、自分の価値観や目標と合致しているかどうかを十分に吟味することが重要です。成功した時の自分の姿を具体的にイメージすることも、モチベーション維持に効果的です。高級車に乗っている自分、家族と海外旅行に行く自分、たくさんのお客様から感謝される自分...そんな将来の姿を思い描いてみましょう。絵に描いてみるのも良いかもしれません。

6. まとめ

アクサ生命転職のポイント整理

• 財務健全性が高く、安定した基盤がある
• 健康経営という新しい切り口で法人営業が可能
• 高収入のポテンシャルがある
• 顧客の人生に貢献できるやりがいのある仕事
• 営業力と自己管理能力が求められる

アクサ生命への転職はチャレンジングですが、大きな可能性を秘めた選択肢です。自分の強みや価値観、将来のビジョンとよく照らし合わせて、慎重に検討してください。そして、決断したら全力で取り組む覚悟を持つことが、成功への近道となるでしょう。

皆さんの人生が、より豊かで充実したものになることを心から願っています。転職の決断に悩んだときは、ぜひ専門家にも相談してみてくださいね。がんばってください！

尚、アクサ生命に限らず1社専属の生命保険営業についてのやりがいや大変な点などを、こちらのコラムでまとめていますのでご参照ください。
1社専属の生命保険営業はきつい？つらい？やりがいや大変な点、生命保険代理店やFP会社への転職を考えるポイントをご紹介

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