
離れて暮らす高齢者の親の「安全」「認知症予防」「心のケア」をセットにした新しい見守りサービス。株式会社Fikra青島代表インタビュー
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このコラムの内容
安否確認、認知症早期発見、心のケアが重要
離れて暮らす高齢の親とどのように安全を見守り、心のケアや認知症の予防をしていくのか。高齢化社会を迎えるにあたり、多くの人がこの問題に向き合う日がいずれやってきます。
臨床心理士として実際に病院で長く勤められた青島義仁代表は、その時に病院現場で感じた課題感から高齢の親の見守り、認知症の予防で「こんなサービスがあったらいいのにな」と感じられたところから、会社設立を行いサービス普及に尽力されています。 今回は、青島代表にサービスに対する思いや具体的なメニューや他の見守りサービスとの違いなどについてインタビューさせていただきました。
▼Fikra見守りサービスお問い合わせアドレス
mailto:info@fikra-japan.com▼株式会社Fikraコーポレートサイト
https://www.fikra-japan.com/
高齢者向け、LINE安否確認と定期診療をセットで提供
【吉村】
本日は、株式会社Fikraの見守りサービスについてお話を伺いたいと思います。初めに、Fikraのサービス内容についてご説明いただけますか?
【青島】
はい。当社は一人暮らしの高齢者向けに、安心して暮らしていただける見守りサービスを提供しております。特徴としては、①LINEで毎日高齢者が面白いと感じていただける情報を配信しながら安否の確認②月に1回医療従事者による定期診療をセットにしたサービスとなっています。
主な目的は、孤独感の解消と認知症の早期発見の二つにあります。
従来、病院に来られる方の多くが既に認知症と診断された段階での対処がほとんどでしたが、私たちはもう少し早い段階、健康状態が比較的良好な方々にアクセスし、日々の見守りを行うことで、認知機能が下がってきた段階で医療機関の受診を促したり、早い段階で治療ができるような仕組みを提供しています。
「認知症になってからでは遅い」病院勤務時代に感じた課題感
【吉村】
ありがとうございます。では実際に起業に踏み切ったきっかけについてお聞かせください。病院でのご経験から、どのような課題を感じられたのでしょうか?
【青島】
病院勤務時代、私は認知症の物忘れ外来に携わり、高齢者の認知機能の評価を行っていました。そこで痛感したのは、病院へ来る段階ではもう遅いという現状です。
病院の中では、認知症と診断されるような方への対応が主であり、健康な状態で日常生活を送っている人に対しての早期発見や予防措置は難しいという限界がありました。
そこで、地域に出て行き、一人暮らしの高齢者の方々に対して毎日の見守りや心のケアを提供することで、認知症の早期発見や治療への早期アクセスにつながるサービスを作り上げたいと考え、見守りサービスをスタートさせました。
安定した病院での職を離れ、このサービスを立ち上げるには勇気が必要でしたが、サービスを広めることで、認知症早期発見と高齢者の心のケア、見守りができる世の中を実現させたいと思い起業をするに至りました。
毎日飽きない情報配信を行いながら安否の確認
【吉村】
確かに、病院ではどうしても限界がありますよね。地域に密着した形での見守りは、安心感をもたらす大切な取り組みだと思います。続いて、具体的なサービス内容についてお伺いしたいのですが、LINEを活用されているということでしたね。どのような形で見守りを行っているのか、詳しく教えていただけますか?
【青島】
はい。LINEを活用した見守りサービスでは、毎朝9時から10時頃の間に安否確認の通知を配信しています。利用者様は、通知を受け取ったらオーケーボタンを押すだけで安否確認が完了し、その情報はご家族へも自動的に送信される仕組みになっています。また、配信される内容は毎日違い、「今日は何の日」といったテーマに基づいたメッセージを送ることで、高齢者の方々が楽しめるだけでなく、応答できるような内容にしています。
さらに、月に1回は看護師または臨床心理士によるLINE通話を実施し、30分程度の会話を通じて、利用者様の心のケアや健康状態の確認も行っています。これにより、一人暮らしの高齢者の方々が誰かとコミュニケーションする機会を創出し、ご本人だけではなく、主に40代、50代のお子様であるご家族も安心して日々の生活や仕事に取り組むことができるようになっています。
実際のご利用者の声
【吉村】
毎日違う内容のメッセージを配信するというのは、利用される方々にとって新鮮で勉強にもなると伺いました。ご本人様とご家族からも良い反響を得られているとのことですが、具体的にはどのようなお声が寄せられているのでしょうか?
はい、実際にご利用の方からは、「毎日のメッセージが新鮮で、何の日にちなんだ新しい知識を得られるので、勉強になった」というお声をいただいております。また、見守るご家族の方々からは、「お医者さんを中心に医療従事者が診てくれる見守りサービスなので、電球などのデバイスを使ったものよりも、より詳細に健康状態を気にしながら見守ってくれており、安心感がすごいある」といった評価をいただいています。特に、従来の倒れたかどうかだけを確認するデバイスとは異なり、心のケアや認知症の兆候の確認まで行っている点が高く評価されています。
離れて暮らす高齢の親を持つ方にサービスを知って頂きたい
【吉村】
なるほど。専門的な医療視点が取り入れられていることで、単なる緊急対応以上の安心感が生まれるのですね。ところで、このサービスはどのような方に特にお使いいただきたいと考えていらっしゃいますか?
【青島】
そうですね。特に、忙しく働いている中で地方に住む高齢の親御さんが心配だという方、具体的には40代、50代のお子様を対象にしています。また、実際にサービスを利用される方としては、過去に倒れた経験があったり、持病をお持ちで健康状態に不安を感じている方にも非常に有益なサービスだと考えています。さらに、法人向けの福利厚生として、従業員のご家族向けに安心していただけるサービスとして導入されるケースも増えています。
月額3980円、お問い合わせメールから申込可能!
【吉村】
ご紹介いただいた内容から、利用者ご本人はもちろん、ご家族の安心や日々のコミュニケーションの向上につながっていることがよく伝わります。最後に、サービスのご利用を検討されている方へのお問い合わせ方法や料金についても教えていただけますか?
【青島】
はい。サービスのお申し込みは、お問い合わせのメールアドレスからお願いします。このQRコードから、サービスの登録はもちろん、各種ご質問の受付も行っており、サービスに関する資料もお送りしています。料金体系につきましては、初期費用が18,000円、月々の利用料が3,980円(プラス税)という形となっており、見守りに加えて月1回のお医者さんによるチェックが含まれております。これにより、健康管理と心のケアの両面で、非常に充実したサービスとなっています。
【吉村】
ありがとうございます。改めて、医療専門家による安心の見守りサービスというのは、同様のサービスが少ない中で大きな強みになっていると感じます。他に何か、このサービスの強みや良さとして伝えたいことはございますか?
【青島】
はい。見守りサービス自体は他にも様々ありますが、お医者さん、看護師、心理士といった医療視点での見守りサービスは今のところ他にないと考えています。そのため、倒れたかどうかだけでなく、心のケアまでしっかり行いたいというお客様には非常に向いているサービスです。また、定期的にしっかりお時間を作ってお話をすることで、オレオレ詐欺などの詐欺被害の防止にもつながると考えています。詐欺に遭ってしまう人の特徴として、誰かと話したい、信じやすい、話を聞いてくれるからお金を払ってしまう、といった傾向が見られるため、弊社のサービスがそうした被害の未然防止に貢献できると考えています。
【吉村】
本日は貴重なお話をどうもありがとうございました。
【青島】
こちらこそ、ありがとうございました。今後とも、利用者様とご家族の安心・安全を第一に、サービスの向上に努めてまいります。
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