NISAに偏ってない?"三大疾病保障付き積立保険"のパフォーマンスを検証
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このコラムの内容
1. はじめに:あなたの貯蓄、本当に最適な方法を選んでいますか?
皆さん、こんにちは。老後の資金や子どもの教育費など、将来に向けての貯蓄、どのように進めていらっしゃいますか?最近では、NISAが人気を集めていますね。でも、ちょっと立ち止まって考えてみませんか?本当にNISAだけで十分なのでしょうか?
私たちの人生には、予期せぬ出来事がたくさん起こります。健康で順調に貯蓄を続けられればいいのですが、もしも病気になったら…そんなことも検討すべき事項の1つかもしれません。今回は、NISAの光と影、そして意外と知られていない三大疾病保障付き積立保険の機能や効用について、詳しくお話ししていきたいと思います。
2 NISAブームの実態。光と影
まず、NISAの現状について見ていきましょう。金融庁の発表によると、2023年9月末時点でのNISA口座開設数は約1,948万口座に達しています。これは、日本の成人人口の約18%に相当する数字です。かなりの普及率ですね。
特に若い世代を中心に、「NISAをやらないと損」という雰囲気が広がっているように感じます。SNSやYouTubeでも、NISAを推奨する投稿が数多く見られます。でも、みなさんは本当にNISAの仕組みやリスクを理解した上で始めていますか?それとも、なんとなく周りに流されて始めていますか?
NISAの魅力
確かに、NISAには魅力的な特徴がたくさんあります。最大の魅力は、言うまでもなく税制優遇ですね。年間120万円(2024年以降)までの投資について、利益が非課税になります。これは、長期的な資産形成を考える上で、非常に大きなメリットと言えるでしょう。
また、近年の株式市場のパフォーマンスも、NISAの人気に拍車をかけています。例えば、S&P500指数は、2020年から2023年にかけて、年平均で約15%のリターンを記録しました。このような高いリターンを目の当たりにすると、誰もがNISAに飛びつきたくなる気持ちはよくわかります。
NISAブームの裏側
しかし、ここで注意が必要です。SNSやYouTubeで目にするNISA推奨の情報、本当に信頼できるものばかりでしょうか?残念ながら、必ずしもそうとは限りません。
多くのインフルエンサーにとって、再生数や「いいね」の数を増やすことが重要な目標になっています。そのため、「NISAで簡単に儲かる」といった刺激的な内容の動画や投稿が増えがちです。でも、投資にはリスクが付きものです。簡単に儲かるような方法があれば、誰もが億万長者になっているはずですよね。
NISAのデメリット
NISAにも、もちろんデメリットはあります。例えば、
- 損失リスク 株式市場は常に上昇するとは限りません。過去のパフォーマンスが良かったからといって、将来も同じように上がり続けるという保証はありません。
- 運用期間の制限 NISAには20年という期間制限があります。長期的な資産形成を考える場合、この制限が足かせになる可能性もあります。
- 商品選択の難しさ NISAで購入できる商品は多岐にわたります。初心者にとっては、適切な商品を選ぶこと自体が大きな課題になるかもしれません。
NISAへの過度な依存の危険性
「NISAさえやっていれば大丈夫」という考え方は、実は危険かもしれません。なぜでしょうか?
それは、NISAが基本的に「健康で順調に積み立てられる」ことを前提としているからです。でも、人生には思わぬ出来事がたくさんありますよね。病気やケガで働けなくなったら…そんな時にも貯蓄を続けられる方法はないのでしょうか?
ここで、皆さんに考えていただきたいのが「分散投資」の重要性です。NISAは素晴らしい投資手段の一つですが、それだけに頼るのではなく、別の角度からの備えも必要なのではないでしょうか。
3. 三大疾病保障付き積立保険:知られざる選択肢
三大疾病保障付き積立保険とは
ここで、あまり知られていない選択肢をご紹介したいと思います。それが「三大疾病保障付き積立保険」です。
この商品は、ここ5年ほどで登場した比較的新しい保険商品です。YouTuberや一般的な金融アドバイザーがあまり取り上げないので、知る機会が少ないかもしれません。実際のところほとんどのYoutuberもあまり詳しくない、といったところでしょう。でも、実は保険会社もNISAに負けずお客様の役に立つ商品を提供しようと努力しているのです。
三大疾病保障付き積立保険の特徴は、「三大疾病払込免除特約」にあります。この特約は、加入者ががん、心疾患、脳卒中のいずれかと診断された場合、それ以降の保険料支払いが免除されるというものです。(払込免除の要件は各社微妙に異なるので、確認が必要です。)
つまり、自分や配偶者にもしものことがあった時には、保険会社が満期までの保険料を全て肩代わりしてくれるのです。将来病気になる可能性を考慮するのであれば、検討に値する大きな機能です。またNISAのような積立投資信託型や利率の高い外国債券型のような商品にも付帯可能な商品もあるので、三大疾病保障がついているからといって積立のパフォーマンスが悪いということも一概には言えません。(同じ商品で三大疾病保障をつける場合とつけない場合では、当然後者の方が高い満期解約金を受け取れます)
三大疾病保障付き積立保険のメリット
この保険の最大のメリットは、健康上のリスクに対応できることです。NISAなどの投資は、定期的に積み立てることで効果を発揮します。でも、病気になって収入が減ったり、医療費がかさんだりすると、積み立てを続けるのが難しくなるかもしれません。
三大疾病保障付き積立保険なら、そんな時でも確実に満期まで積み立てを続けられます。長期的な資金計画の安定性という点で、大きな強みがあるのです。
「でも、三大疾病なんてそんなにならないでしょ?」と思われるかもしれません。実際にはそうですが、あくまで確率的に低いという話であり、あなたがそうならない保証はどこにもありません。もしあなたががんに罹患してしまって治療を続けなければいけない、生命保険には入っているがすぐに死ぬ訳でもない、でも仕事はなかなか以前と同じようにはできない。こういった状況が発生した時、あなたの家族の教育資金や老後資金は大丈夫でしょうか?
とある生命保険会社の調査によると、65歳までに三大疾病のいずれかを発症する確率は、男性で約37%、女性で約26%とされています。決して低い数字とは言えませんよね。
もちろん、皆さんにはずっと健康でいてほしいと思います。でも、もしも自分や家族が罹患したとしても、確実に老後資金や教育資金の積立ができるという安心感は、とても大きな価値があるのではないでしょうか。
NISAと三大疾病保障付き積立保険の比較
ここで、NISAと三大疾病保障付き積立保険を比較してみましょう。
NISAは、主に市場リスクに対応するものです。つまり、お金を増やすチャンスを得ると同時に、市場の変動による損失のリスクも負います。
一方、三大疾病保障付き積立保険は、健康リスクに対応します。病気になっても積立を継続できる安心感を得られますが、市場のリターンは疾病保障がない分NISAより劣ると考えるのが一般的です。
どちらが良いというわけではありません。むしろ、この2つは補完関係にあると考えるべきでしょう。市場リスクと健康リスク、両方に備えることで、より安定した資産形成が可能になるのです。
4. 最適な貯蓄戦略の構築に向けて
個人のニーズに合わせた選択の重要性
さて、ここまでNISAと三大疾病保障付き積立保険について見てきましたが、大切なのは個人のニーズに合わせた選択です。
まずは、自分のリスク許容度を評価してみましょう。株式市場の変動に対して、どの程度の損失なら耐えられますか?また、健康面での不安はどの程度ありますか?
そして、自分のライフプランを具体的に考えてみてください。結婚や出産、マイホーム購入、子どもの教育費、老後の生活…。それぞれの時期に、どのくらいの資金が必要になりそうですか?
これらを踏まえた上で、NISAと三大疾病保障付き積立保険、どちらをどの程度利用するか、バランスを考えていくことが大切です。
私がおすすめしたいのは、NISAと三大疾病保障付き積立保険を組み合わせた複合的なアプローチです。
例えば、毎月の積立額のうち、7割をNISA、3割を三大疾病保障付き積立保険に回すといった具合です。もちろん、この比率は個人の状況やニーズによって変わってきます。
また、これら以外の貯蓄・投資手段との調和も考慮する必要があります。例えば、iDeCo(個人型確定拠出年金)や普通の貯蓄型保険、あるいは単純な銀行預金、不動産投資、暗号通貨、その他金融商品なども、全体的な資産ポートフォリオの中で適切に位置づけていくことが大切です。
5.まとめ
今回のコラムを通じて、資産形成には多角的な視点が必要だということがおわかりいただけたでしょうか。
NISAは確かに魅力的な選択肢ですが、それだけに頼るのは危険かもしれません。三大疾病保障付き積立保険のような、健康リスクをカバーする商品も併せて検討することで、より安定した資産形成が可能になるのです。
大切なのは、自分の状況やニーズをしっかりと把握し、それに合わせた戦略を立てること。そのためには、幅広い情報収集が欠かせません。このコラムを読んで終わりにするのではなく、さらに詳しく調べてみたり、専門家に相談したりすることをおすすめします。
人生は長いものです。その中で、私たちの状況や社会の環境は刻々と変化していきます。だからこそ、定期的に自分の資産形成プランを見直し、必要に応じて必要に応じて調整していくことが大切です。
今回ご紹介した三大疾病保障付き積立保険は、従来のNISAや他の投資商品とは異なる角度から資産形成をサポートする商品です。これまで見落としていた視点を提供してくれるかもしれません。
ぜひ、この機会に自分の資産形成プランを見直してみてはいかがでしょうか?長期的な視点で、自身やご家族の未来を見据えた計画を立てることが、真の意味での「賢い」資産形成につながるのではないでしょうか。
最後に、資産形成は長期的な取り組みです。一朝一夕には結果は出ませんが、コツコツと続けることで、必ず未来の自分に感謝される日が来るはずです。今日から、あなたらしい資産形成を考えるきっかけになれば幸いです。
皆さまの明るい未来を心からお祈りしています。
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