【保険営業/FP】見込み顧客開拓のコツ⑤協業先の開拓(企業提携)
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このコラムの内容
1. はじめに:見込み客開拓の壁を突破する
保険営業やファイナンシャルプランナー(FP)の皆さん、「新規顧客を獲得するのが難しい」と感じたことはありませんか?多くの営業パーソンが直面する最大の課題、それは安定した見込み客の開拓です。
実は、成功している保険営業やFPには、共通する顧客開拓戦略があります。今回は、その秘訣の一つである「企業提携」について、具体的な戦略と実践的なアプローチをご紹介します。企業との提携は、単なる営業テクニックではなく、持続的な顧客関係構築の鍵となるのです。
2. FP/保険営業と企業提携の具体例
2.1 企業提携の可能性
企業提携は、新たな顧客チャネルを開拓する最も効果的な方法の一つです。自社の会員や顧客基盤を持つ企業と提携することで、まったく新しいマーケットにアクセスできます。
皆さんは、企業との業務提携について、このような視点で物事を考えた事はあったでしょうか。もしなければこれから取り組む選択肢の1つとして入力かもしれないのでぜひご検討下さい。
2.2 提携先の具体例と深掘り
ここでは、あくまで業務提携先開拓の中で様々ある選択肢の中のいくつかのケースを具体的に取り上げます。実際の業務開拓先は、皆さんの人脈やアイディア次第でいくらでも作れる可能性があることを念頭においてください。
1.カフェとの提携
カフェは、多様な年齢層や職業の人々が集まる場所です。例えば、平日の午前中は在宅ワーカーやフリーランス、午後は主婦層、夕方以降は会社員と、異なる顧客層が行き交います。
提携アプローチ例:
- カフェ内で月1回「お金のセミナー」の無料開催
- セミナー参加者への昼食やドリンクチケットプレゼント
期待できる効果:
- 気軽に相談できる雰囲気づくり
- ライフプラン作成
- カフェの顧客満足度向上
特に地域のカフェは、平日のお昼の集客に苦戦してるようなケースもあります。セミナーを開催することでカフェ稼働率を上げることに貢献できる、お客様に来店してもらいランチを食べコーヒーを飲んでもらうことはカフェにとってもメリットがあることです。また定期的なイベントを開催することで、カフェそのものの存在を知ってもらい、そのカフェのリピーターになってもらうと言う効果がカフェのオーナーさんは期待できるかもしれません。
2.引越し業者との提携
人生の大きな転換期である引越しは、資産形成や保険見直しの最適なタイミングです。
提携アプローチ例:
- 引越し契約者への「新生活お金相談」サービス
- 引越し時の「保険見直し特別相談会」
- 引越し業者スタッフへの基本的な保険知識研修
期待できる効果:
- ライフイベント前後の最適な保険提案
- 引越し業者の付加価値サービス提供
- 相互の顧客満足度向上
引越し業者さんにとっても競合他社との差別化として、ファイナンシャルプランナーのサービスをつけることで、顧客満足度の向上、成約率のアップ、プラスアルファの収益基盤の確保につながると言うメリットがあることも考えられます。
3.不動産仲介業者との提携
住宅購入は、多くの人生で最大の投資です。
提携アプローチ例:
- 住宅ローン相談と連動した「住宅購入セミナー」
- 物件購入者への「住まいの総合補償プラン」提案
- 不動産業者向け「マネー研修」
期待できる効果:
- 顧客の包括的なライフプラン支援
- 不動産業者の顧客サービス拡充
- 相互の信頼関係構築
実際に不動産仲介業者との提携をすることでうまくいっているFPや保険マンはいらっしゃいます。お客様にとっても大きな買い物をする場面なので、お金の専門家に相談したいと言うニーズは自然発生的に生まれるので親和性は高いでしょう。
4.女性向けコミュニティとの提携
女性特有のライフイベントやキャリアに寄り添う資産形成や保険提案が可能です。
提携アプローチ例:
- コミュニティ内での「女性のためのマネーセミナー」
- 妊娠・出産・育児に特化した情報提供
- 女性のキャリアに関するセミナー
期待できる効果:
- きめ細かな女性視点のお金の計画作成
- コミュニティメンバーへの信頼性向上
- 女性特有のニーズへの対応
女性は特に出産などを機にお金のことに関する関心や不安を抱えているケースが多いです。また、子育てをしながらどのように自分のキャリアを作っていくのか、周りのママさん達はキャリアについてどのように考えているのかということに関して非常に関心が高いです。お金やキャリアについての情報提供していく事は、有意義な情報提供機会になります。
5.シェアオフィスとの提携
シェアオフィスに入居する個人事業主やフリーランスのマネー相談に対応できます。
提携アプローチ例:
- シェアオフィス会員向け「経営者マネーセミナー」
- 起業家向け少人数制セミナー
期待できる効果:
- 起業家の経営安定化支援
- シェアオフィスの付加価値向上
- 継続的な関係性構築
シェアオフェスでは、会員さん同士の交流や絆を深めるため、定期的にイベントを開催していることも多くあります。会員さんの満足度を高めることで、継続的なシェアオフィス用や知人の紹介につながると言う効果も期待できます。また個人事業主の方も資金調達で困っていたり、逆に利益が出て今後のお金のコントロールについて学びたい、または良い節税の方法はないかなどの情報を必要としていることはありますし、普段自分が働いている場所で、気軽にそのような情報が提供が受けられることはメリットがあることかもしれません。
3.FP/保険営業と企業提携のポイント:Win-Winの関係構築
3.1 相手企業のメリットを最優先に
成功する企業提携の最大の秘訣は、「相手の利益」を徹底的に考えることです。単に自分の営業都合だけを考えるのではなく、提携先企業と、その顧客にとって継続性のある価値を提供する視点が重要です。
具体的には:
- 提携先のコアビジネスに貢献できる提案
- 相互の顧客満足度向上につながる企画
- 売上の一部還元などの経済的インセンティブ
などが挙げられます。
3.2 価値提案の具体例
例えば、引越し業者との提携では、「新生活におけるお金の相談サービス」といった具合に、顧客視点の提案を心がけましょう。
提携先企業が顧客に対し案内しやすい内容であったり、顧客がメリットを感じやすい、申し込みをしやすいような内容でチラシなどを作ることなどが必要になってきます。
4. FP/保険営業との提携先の探し方
提携先企業の探し方は様々な方法が考えられます。皆さんのこれまでの人脈や活動を頑張ることで、新しい出会いを見つけるなどで、活路が開けるはずです。
4.1 具体的なアプローチ
- 交流会への参加
- 知人・人脈を通じた紹介
- SNSやプロフェッショナルネットワークの活用
- セミナーや異業種交流会への積極的な参加
4.2 初期コミュニケーションのコツ
まずは相手を知り、信頼関係を築くことから始めましょう。営業的な押し付けではなく、相互理解と協力の精神で接することが大切です。
5. FP/保険営業と企業提携を成功に導く三つの重要な要素
5-1.信頼関係の構築
1.信頼関係の構築
信頼関係の基盤は、何より正直で率直なコミュニケーションにあります。単に美辞麗句を並べるのではなく、具体的な価値と現実的な提案を示すことが重要です。
例えば:
- 提携によって得られるメリットを数値や具体例で明確に説明する
- 想定されるリスクや課題も率直に共有する
- 自社の強みだけでなく、改善点も隠さずに伝える
コミュニケーションの際の具体的な心構え
- 専門用語を避け、相手が理解しやすい言葉で説明する
- 相手の目線に立って、真の価値を伝える
- 一方的な話し方ではなく、対話を重視する
2.約束の確実な履行
信頼は、言葉と行動の一致から生まれます。約束したことは必ず実行し、期待以上の成果を示すことが求められます。
具体的な実践方法:
- スケジュールや期限を明確に設定し、厳守する
- 進捗状況を定期的に報告する
- 予期せぬ遅延や変更が生じた場合は、即座に誠実に説明する
信頼を裏切らない行動の例:
- 提携先との定期的な情報共有会議の実施
- 約束した成果指標の透明性の高い報告
- 予想外の課題が生じた際の迅速な対応と解決策提示
3.相手企業の文化や価値観の理解
単なる営業目的ではなく、提携先企業の本質的な価値を理解することが重要です。
深い理解のためのアプローチ:
- 提携先企業の経営理念や事業目的を徹底的に調査する
- 企業の歴史や成長の背景を学ぶ
- 企業文化を尊重し、共感的なアプローチを心がける
具体的な理解の方法:
- 企業のウェブサイトや年次報告書の精読
- 経営者や幹部との対話を通じた価値観の共有
- 企業が大切にしているCSRや社会貢献活動の理解
信頼関係構築のチェックポイント:
- 相手の立場に立って考えられているか
- 提携によって相手企業にどのような価値をもたらせるか
- 短期的な利益ではなく、長期的なパートナーシップを意識しているか
注意すべき落とし穴:
- 表面的な関係に留まらない
- 形式的なコミュニケーションを避ける
- 相手の都合や文脈を無視した提案をしない
信頼関係の構築は、一朝一夕には生まれません。継続的な努力と誠実さ、相互理解への真摯なアプローチが、強固なビジネスパートナーシップを生み出す鍵となります。
5.2 分かりやすいプレゼンテーション
提携提案資料は、以下の点に注意して作成しましょう。
- ビジュアル的に洗練されたデザイン
- 具体的な数値やメリットの明示
- シンプルで分かりやすい言葉遣い
プレゼンテーションについては、相手にしっかり内容が伝わるかどうか、専門用語等がなく、意味がちゃんと相手に理解されているかどうかが大きなポイントになってきます。自分では「相手がわかってくれるだろう」と思っていても、相手には内容や意味がいまいち伝わっていないと言う事は、ビジネスの現場ではよくあることです。一度プレゼンテーションを同僚や知人に聞いてもらい、意味がわかるかどうかなどをしっかりチェックしてもらうなど、事前準備を怠らない姿勢が大事です。
5.3 企画提案力と実行力
1.提携先の負担を最小限に抑える企画設計
企画提案において最も重要なのは、提携先の業務負荷を増やさないことです。むしろ、提携することでビジネスプロセスが効率化され、新たな価値が生まれると感じてもらうことが成功の鍵となります。
具体的な企画設計のアプローチ:
- 提携先の既存業務フローに無理なく組み込める提案
- 最小限の追加作業で最大の効果を生み出す仕組みづくり
- 提携先のリソースと人員を考慮した柔軟な企画立案
負担軽減のための具体的な工夫:
- 書類や手続きの簡素化
- デジタルツールの活用による作業効率化
- 提携先の担当者が最小限の労力で対応可能な仕組み
2.具体的な運営プランの提示
漠然とした提案ではなく、具体的かつ実行可能な運営プランを明確に示すことが重要です。提携先が「実現可能」と感じる具体性が、企画の説得力を高めます。
運営プラン策定の要点:
- 明確なスケジュールと役割分担
- 具体的な数値目標の設定
- リスク対応策の事前準備
- 想定されるシナリオごとの対応マニュアル
運営プラン提示の具体例:
- 月次の進捗報告会の設定
- 目標の明確な設定
- 想定される課題と対応策の事前検討
- 予想される収益モデルの詳細な提示
3.PDCAサイクルを意識した継続的な改善
単発の企画で終わらせず、継続的な改善を前提とした提案が求められます。常に進化し、価値を高め続ける仕組みづくりが信頼関係を深める秘訣です。
PDCAサイクルの具体的な実践方法:
- Plan(計画):明確な目標設定と戦略立案
- Do(実行):緻密な実行計画と柔軟な対応
- Check(評価):定期的な進捗確認と効果測定
- Action(改善):データに基づく継続的な改善
継続的改善のための具体的な取り組み:
- 月次または四半期ごとの成果レビュー
- 顧客満足度調査の実施
- 提携先との率直な意見交換の場の設定
- 新たな付加価値創出のためのブレインストーミング
注意すべき落とし穴:
- 机上の空論に陥らない
- 理想論に偏らない現実的な提案
- 提携先の本業を阻害しない配慮
- 過度な自社中心の視点を避ける
企画提案力と実行力は、単なる技術や知識ではなく、相手の立場に立って考え、共に価値を創造する姿勢から生まれます。常に学び、柔軟に対応し、win-winの関係を追求する姿勢が、成功への最短距離なのです。
6. まとめ:業務提携の可能性は無限大
企業提携による見込み客開拓は、あなたの創造性と熱意次第で無限の可能性を秘めています。自分の強みと人脈を最大限に活用し、戦略的なアプローチで新たな顧客との出会いを創出してください。これから見込み顧客を開拓していかなければいけない立場にある方、どのように定期的に見込み顧客を見つけられるマーケットが作れるかということでお悩みの方はぜひこのコラムを参照してください。
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