自転車保険選びのポイントをレクチャー。自動車保険、火災保険との違いや保障内容の重複に注意が必要!

FP Wanted!編集部

公開日2024年11月19日

更新日2024年11月19日

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このコラムの内容

自転車保険解説シリーズの第2弾です。今回は引き続き、「保険のたかはし」の高橋智之さんに自転車保険の性質、特に火災保険や医療保険との違いや注意点についてインタビューしました。


自転車保険解説シリーズの第1弾のコラムでは、自転車保険の重要性などインタビューしています。あわせてご参照ください。
自転車保険に加入する重要性、自転車保険の保険料やオススメの補償内容、注意点について解説

【保険のたかはし】
〒274-0071千葉県船橋市習志野2丁目8番17号
▼お問い合わせ先:toufuya-t@tbz.t-com.ne.jp
https://www.nisshinfire.co.jp/agency/shop/chiba/802169/index.html#company

1.自転車保険、火災保険、自動車保険の住み分け

[吉村] では、吉村が高橋さんにインタビューさせていただきます。まず、自転車保険については、自転車で相手に怪我を負わせた場合の賠償と、自分が怪我をした場合の補償の両方が低コストで手に入るのが魅力だと理解しました。ただし、自動車保険や火災保険にすでに個人賠償特約が付いている場合は、重複して自転車保険に加入する必要がないという点が重要ですね。

[高橋] はい、その通りです。自動車保険や火災保険に個人賠償特約がついていれば、自転車事故の際の相手への賠償は問題ありません。一方で、自分の怪我に対する補償は自動車保険や火災保険には含まれていないので、そこを補うために自転車保険に加入するのが良いでしょう。

[吉村] なるほど。そうすると、自動車を持っていない人や、賃貸住宅にお住まいなどで火災保険に加入しておらず、個人賠償特約がついていない人にとって、自転車保険への加入がより重要になってくるということですね。

[高橋] はい、その通りです。自動車保険や火災保険に加入していない人、あるいはそれらの保険に十分な個人賠償特約がついていない人は、自転車保険に加入することで、自転車事故による自身の怪我と相手への賠償両方をカバーできるようになります。保険料も比較的安価なので、自転車を使う人にとってはコストパフォーマンスが良いです。

[吉村] 分かりました。そこで気をつけなければならないのが、自動車保険や火災保険に加入している場合でも、それらの保険に個人賠償特約がついていることを必ず確認しなければならないということですね。そうしないと、結果的に無駄な保険料を払ってしまうことになるかもしれません。

2.告知義務違反にならない様にすることが注意点

[高橋] はい、その通りです。保険会社によっては、別々の保険会社だったとしても同じ種類の補償が複数の保険に付帯されている場合があると告知義務違反になり保険金が給付されないことがあります。したがって加入時にしっかりと内容を確認しておく、自分の保険契約をよく理解することが重要です。

[吉村] 補償内容について保険会社が異なっても同一の告知が必要なのですか?生命保険(医療保険や死亡保険)の場合は同じ保険を2社から加入していたら2社から給付が得られますが...

[高橋] そうなんです、その点は生命保険よりかなり注意が必要です。

詳しく話すと、保険に加入する際には、自分がすでに他の保険に加入しているかどうかなど、保険会社が求める事項を正しく申告する必要があります。これを「告知義務」と呼びます。

もし告知義務に違反して事故の際に保険金の支払いを請求した場合、保険会社はその支払いを拒否することがあります。つまり、告知義務違反になると、最悪の場合保険金が得られなくなるのです。

[吉村] なるほど、保険加入時の告知義務が重要だということですね。他の保険に既に加入しているにもかかわらず、それを告知しなかった場合などは、告知義務違反になり、事故の際に保険金が支払われない可能性があるということですね。

[高橋] はい、その通りです。保険に加入する際には、自分のこれまでの保険契約状況などを正確に申告しなければなりません。そうしないと、後々トラブルになる可能性があるので、十分注意が必要です。

[吉村] なるほど。保険加入時の注意点として、自分がすでに加入している他の保険の内容を確認し、重複をなるべく避けることが大切だと理解しました。ありがとうございます。これ以外にも自転車保険を検討する上で気をつけるべき点はありますでしょうか。

3.自転車保険特有の「携行品補償」

[高橋] はい、そうですね。自転車保険には「携行品補償」という特約もついていることを意識しておく必要があります。自転車に乗っている際に、携帯電話やパソコンなどが落下・破損した場合、この特約によって補償されるのです。

[吉村] なるほど、自転車事故で自身の持ち物が破損した場合にも補償されるということですね。これは自動車保険や火災保険には一般的にはない特徴だと理解しました。

[高橋] その通りです。自動車保険や火災保険には「携行品補償」という特約がないので、自転車保険に加入していないと、自転車に乗っていて携帯電話などが壊れた場合の補償を受けられません。ですので、自転車を利用する機会が多い方は、この携行品補償特約にも着目すると良いでしょう。

[吉村] なるほど、とても参考になりました。保険の内容は複雑で、一つ一つよく確認する必要がありますね。自転車保険の特徴として、相手への賠償と自身の怪我の補償、さらには携行品補償まで幅広くカバーできるのが魅力だと理解しました。保険加入の際は、自分の状況に合わせて、他の保険との重複がないよう慎重に検討する必要があるということですね。

[高橋] はい、その通りです。保険の内容は複雑で、一つ一つよくチェックする必要がありますが、そうすれば自転車を安心して利用できるようになります。特に自動車保険や火災保険との関係を理解しておくことが重要です。私からは以上です。ご質問ありがとうございました。

[吉村] はい、大変参考になる説明をありがとうございました。保険の重要性と、自転車保険の特徴について、よく理解できました。これから自転車を利用する際は、しっかりと保険の内容を確認しながら対応していきたいと思います。ありがとうございました。

FP Wanted!編集部

コラムを書いた人

FP Wanted!編集部

MBA (経営管理修士) / 宅建士 / FP2級

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